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十蘭草堂

神田古本まつり、そして散財

神保町の古本屋街で行われる神田古本まつりに行ってきました。当然買い物をします。
所持金はあっという間に消えていきました。るーは優秀な古本ハンターなので仕方ないことなのであります。それでは今回の成果を報告したいと思います。大体買った場所別に書いていきます。
ヘーゲル「哲学史講義」長谷川宏訳、河出書房新社。全三冊、八四〇〇円。―上巻一五五から一七三ページにかけて赤ボールペンと赤鉛筆による書き込みがありますが、後は中巻、下巻ともにまっさら。新品で買うと一冊七〇〇〇円くらいしますから超お買い得。長谷川宏訳のヘーゲルを入手できたことはきわめて大きいです。
福田恆存飜訳全集第五巻、文藝春秋、二〇〇〇円。―新品同様。シェイクスピアの訳が収録されています。福田恆存のシェイクスピアは大体新潮文庫に入っているのですが、何故か「ロミオとジュリエット」は収録されていません。この本には「ロミオとジュリエット」、「リチャード二世」、「ヴェニスの商人」、「ヘンリー四世」、「空騒ぎ」が入っています。「ヴェニスの商人」も文庫本を持っていなかったのでちょうど良かったです。やっぱりシェイクスピアは福田恆存でしょう。日本語の質が違います。
小林秀雄「本居宣長(上)」、新潮文庫、一〇〇円。―百均棚から拾い上げてきました。
以下岩波文庫の嵐
シュティフター「みかげ石他二篇」、手塚富雄、藤村宏訳、一〇〇円。―同上、「水晶」は持っているのでその続きです。
トオマス・マン「ヴェニスに死す」実吉捷郎訳、一〇〇円―同上。
シュトルム「大学時代・広場のほとり、他四篇」関泰祐訳、一〇〇円。―同上。シュトルムは「みずうみ」以外がなかなか見つからないです。
パウル・ハイゼ「片意地娘、他三篇」関泰祐訳、二〇〇円。―二〇〇均棚から掘り出しました。ドイツのシュトルムに並ぶ短編小説の雄、ハイゼであります。最近再版されてないらしく、なかなか入手できないんだな、これが。
シュトルム「美しき誘い、他一篇」国松孝二訳、四五〇円。―ここから先は岩波文庫の希少本を扱っていた露店で買ったので高いです。シュトルムは入手しづらいんだってば。
パウル・ハイゼ「忘れられぬ言葉」淵田一雄訳、七〇〇円。―ハイゼも新品では見かけませんね。
カロッサ「若き日の変転」斉藤栄治訳、一一〇〇円。―「幼年時代」と「美しき惑いの年」の間をつなぐピースです。ようやく見つけることができました。
トーマス・マン「ファウスト博士」関泰祐、関楠生訳、全三冊、二八〇〇円。―トーマスマンの長編は「魔の山」以外が非常に入手しづらい状況にあります。「ブッデンブローク家のひとびと」を入手するのにもえらい苦労を強いられました。だから即決で購入。次のターゲットは「ワイマルのロッテ」かな。
以上であります。他にも買いたい本がたくさんたくさんあったのですが、資金難ですのであきらめました。また来年虎視眈々と獲物を狙っていきたいと思います。
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テーマ:日記 - ジャンル:日記

  1. 2008/10/28(火) 19:33:01|
  2. 身辺雑事
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プロフィール

挫折亭十蘭

Author:挫折亭十蘭
文学部の書生、世を捨てて、仮想世界に庵を建てる。
芸術を愛で、読書したり、廃墟に行ってみたり。

なお、廃墟への交通手段、侵入方法等の質問に関しては、お答えできかねます。

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