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十蘭草堂

戦果報告

はい、今年もやって参りました、私にとってはコミケより重大な神田古本まつりでございます。今年も収穫がたくさん。使った金額を計算するのが怖いので値段は多少曖昧にしておきます。それでは書き出してみましょう。
「運命、他一編」幸田露伴作、岩波文庫―文庫百均棚から発掘。風流仏も復刊してほしいものです。
「イデアと世界」、藤沢令夫著、岩波書店―重要度特A級。名著と言われながらなかなか復刊されず、最近出た藤沢令夫著作集は一冊八〇〇〇円もします。外箱のない裸本でしたが、状態も良く、箱だけで一〇〇〇円高くなるのもバカらしいので購入。著作集の半額以下に抑えることができました。
「世界観と哲学の根本問題」、藤沢令夫著、岩波書店―これも著作集に収録されていますが、高いので古本で済ませます。
「ニーチェⅠ、Ⅱ」、ハイデッガー著、細谷貞夫監訳、平凡社ライブラリー―ハイデッガーのニーチェ講義は有名ですね。二冊合わせて、定価よりも安く購入。なお、この飜訳は理想社ハイデッガー選集に収録されていたものです。選集は創文社の全集より読みやすいものもあるのですが、ほとんどが絶版状態。ハイデッガー関係の蒐集はこれからも続きます。
「木村・相良独和辞典」、博友社―かれこれ四〇年以上改訂されておらず、新しいものを読むには不向きになってしまった辞書ですが、哲学や文学を読むならば、あって損は無い辞書だと思います。コンパクトさと収録語数のバランスが優れており、参考までに書くと、新書サイズながら、独和大辞典より一万語少ない程度です。使った形跡のない新品同様の本を半額以下で購入。
「一六世紀文化革命」、山本義隆著、みすず書房―全二冊。この本は面白く、前から古本を探していました。今気付きましたが、これも読まれた形跡がありません。当然定価より安く購入。
「カントの生涯と学説」、カッシーラー著、門脇卓爾他訳、みすず書房―最近はカントの「純粋理性批判」を読むための準備期間と位置づけ、文献を漁っています。これもその一つで、九月に復刊されましたが、約半額で抑えました。
「意志と表象としての世界」、ショーペンハウアー著、西尾幹二訳、中公バックス世界の名著第四五巻―新品とのコスト比較で言うと、これが一番かもしれません。現在は中公クラシックスに納められているはずですが、このシリーズは値段が高めですからね。一冊完結で五〇〇円はお得だと思います。その上、この本も多少日焼けしているものの、やはり読まれていないようです。本棚の肥やしというやつですかね。これもカントの一つの読み方として参考になるのではないかと思います。

しかし、これだけ購入しておいて、置く場所を考えてないというのは…orz
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テーマ:日記 - ジャンル:日記

  1. 2009/10/27(火) 19:59:36|
  2. 身辺雑事
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プロフィール

挫折亭十蘭

Author:挫折亭十蘭
文学部の書生、世を捨てて、仮想世界に庵を建てる。
芸術を愛で、読書したり、廃墟に行ってみたり。

なお、廃墟への交通手段、侵入方法等の質問に関しては、お答えできかねます。

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