大丸東京店で開催されている内藤ルネ展へ行ってきました。大丸はカルタゴ以来かな?
内藤ルネは高度経済成長期か、それよりもう少し前くらいから、雑誌「それいゆ」でデビューしたイラストレーター、デザイナーです。目の描き方が中原淳一に似ているなと広告を見て思っていたんですが、この人中原の弟子筋の人でした。漠然とした印象がこの展覧会で裏付けられた形となりました。ただ、中原より時代が下っているため、全体として明るく、アメリカを意識したお洒落なイラストが内藤ルネの売りでしょう。中原淳一はもっと和風だった気がします。
展示の内容についてですが、「それいゆ」に始まるイラストから、ルネがデザインしたインテリアまでバランスよくまとまっている印象でした。「白」の効能を早くから見抜いていたらしく、古い家具を白く塗って再生させる、なんてこともやっていたそうです。一時期白い家具が爆発的に流行ったそうですから、ルネが先鞭をつけたと言えるのかな?あと驚いたのは出口付近に展示されていたイラスト。「薔薇族」の表紙に使われていた物だそうです。まあ、展示の流れでルネが描いた物というのは分かるのですが、ポップな女の子の絵とイマイチ結びつきませんな。
展示内容が内容ですから、女性のお客さんが多かったですが、野郎の私がぶらっと行っても充分楽しめる内容でした。大丸は小規模だけど、なかなかいい展示をする、というのが個人的見解です。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2010/01/28(木) 22:08:39|
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