昨日上記二つの展示を見てきました。簡単に印象をまとめておきます。
ルノワール・伝統と革新―新国立美術館で四月五日まで開催。ルノワールは日本人にとっては馴染みが深い画家ではないでしょうか。バブルの頃にオークションを席巻したジャパンマネーにより、多くの作品が日本の美術館で展示されています。…懐かしいですな。それはさておき、肝心の展示ですが、結構数が多いですね。この前見に行った府中市立美術館の展示とはさすがに規模が違いました。私は晩年痛風に苦しみながら描いたルノワールの絵は大したことないと思っていますので、全体としては中の上くらいの感触でした。晩年の絵が大したことなくても、良いものは良いですからね。それとこの展覧会に関しては、平日に行くことをおすすめします。昨日は天気が悪かったですが、そこそこ人がいました。土日はかなりの混雑が予想されます。それにしても、何で日本人は印象派が好きなんでしょうね?解けない謎の一つです。
医学と芸術展―六本木ヒルズ、森タワーにて今月いっぱいまで開催中。こちらは一一月からやっているので、もう行った方もいるかもしれません。中世から現代に至るまで、医学と芸術を絡めた作品が数多く展示されています。広告だとダヴィンチのスケッチが売りだったみたいですが、私は山本義隆が「一六世紀文化革命」で紹介していた本の現物を見ることができたことの方が嬉しかったです。同時期の医学書と見比べてみると、ウェザリウスはやっぱり異常ですね。精度という点で根本的に異なっているのがよく分かりました。他にも川邊曉斎の骸骨絵は愛嬌があって面白かったですね。生け花やってるやつは部屋に飾っておきたいです。展示内容からしてルノワールの方が客が集まるでしょうが、こちらもなかなか良い展示だと思いますよ。個人的なおすすめです。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2010/02/16(火) 11:13:16|
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