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十蘭草堂

キングコング対ゴジラ(1962)

この作品からカラーになりました。前作からブランクが開いているためでしょうか、全体的に力の入っている作品だと思います。
この作品の特徴は何かというと、やはり娯楽性の強さですかね。喜劇俳優を起用したりしています。ただ、喜劇イコール子供向けというわけではないです。見ているとまだ、観客に大人が想定されていることがわかります。
ストーリーの概要を述べておきましょう。製薬会社がスポンサーとなっているテレビ番組のテコ入れのために、桜井と古江は南海の島に派遣される。その島では巨大な魔神が目覚めたんだそうな。現地人の描写は今となっては差別にしか見えませんね。いわゆる土人みたいな描かれ方をしています。夜、その島の集落を大ダコが襲います。たぶんミニチュアに普通のタコを持ってきて撮影したのだと思います。村人達が追い詰められたときに雷鳴とともにあらわれたのはキングコングでした。一方北極の氷山からはゴジラが出現し、某国(たぶんソ連)の軍事基地を破壊しながら日本に向かいます。眠らせたキングコングを宣伝のため日本に連れ帰ってきた二人ですが、日本を目の前にして入国拒否。治安維持のためってそりゃそうですね。キングコングは目を覚まし、日本に上陸、先にやってきていたゴジラとはち合わせて戦いが始まります。第一ラウンドはゴジラの圧勝。個人的な好みですが、ゴジラの着ぐるみはこれが一番好きです。いわゆるキンゴジというやつでファンの間でも人気は根強いみたいですね。
ゴジラの進撃を食い止めるため、落とし穴と電撃の二段構えの作戦がとられます。落とし穴は失敗でしたが電撃は足止めに成功しました。一方キングコングは電撃を破り、そのうえ帯電体質になります。コングは東京に襲来し、町は大混乱、ここら辺のシーンは本家「キングコング」へのオマージュですね。自衛隊は島でコングを眠らせた木の実の成分を合成し、再びコングを眠らせて空輸し、富士山麓に達していたゴジラにぶつけます。ということで第二ラウンド。ゴジラ優位に戦いが進みますが、落雷により、コングの帯電体質が有利となり、最後両者は海に転落。いつの間にかかなり移動してたんですね。コングは海上に現れ帰って行きますが、ゴジラはあらわれません。果たしてゴジラは死んだのか、結末をぼかしたかたちで物語は終わります。
怪獣同士の格闘を前面に押し出した秀作と言えるでしょう。
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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2008/12/23(火) 21:12:00|
  2. 特撮
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  1. 2008/12/23(火) 21:57:53 |
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挫折亭十蘭

Author:挫折亭十蘭
文学部の書生、世を捨てて、仮想世界に庵を建てる。
芸術を愛で、読書したり、廃墟に行ってみたり。

なお、廃墟への交通手段、侵入方法等の質問に関しては、お答えできかねます。

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